舘田珈琲について
なぜ、はじめたのか
かつて、わたしが持っていたコーヒーのイメージは決してよくありませんでした。
・酸っぱい
・苦い
・飲んだ後にもたれる
いまでも、世の中に出回っているコーヒーの多くは残念ながらそういうイメージを持ってしまうような品質だったりします。その結果「コーヒーは苦手」「ブラックじゃとても飲めない」という方が少なくありません。
そんな中、2011年の4月に、わたしは出身地である地元の青森市で素晴らしいコーヒーと出会いました。
その名は「カフェ・デ・ジターヌ」。
かの有名なバッハコーヒーで修練を積まれ、地元の青森でスペシャルティコーヒーのお店を出されておられました。
オーナー今井氏のコーヒー豆に対する情熱とこだわりから注がれる珈琲は、ハンドドリップ・サイフォン・ネルドリップ・フレンチプレス、どれで飲んでも素晴らしい味でした。
同じコーヒーでも、豆の品質と淹れ方によってここまで変わるものなんだ、と。そして美味しいんだ、と。
それから各地でスペシャルティコーヒーを探しては飲み続ける日々を送っていました。
2013年、大きな転機が訪れます。
京都で出会ったダイイチデンシの中小路社長。こちらの会社では、技術と匠の結晶で培った焙煎機「NOVO MARK II」を開発・製造しておられます(※当社でもこの焙煎機の販売を取り扱っております)。
別の用事で京都に行った際、どうしても見てみたくなり工場を訪れました。
そこで出会った焙煎機の素晴らしさ、そしてなによりも、作られたコーヒー豆の美味しさに衝撃を受けました。
また、どれだけ焙煎機が良くても、高品質な生豆が手に入らなければ、美味しいコーヒーを作り出すことはできません。
この生豆も、ヨーロッパのメジャー商社が取り扱う最高グレードのものを、最短ルートで仕入れることができるようになりました。コーヒー豆は鮮度が命です。どれだけ高いコーヒー豆を買っても、古くなった豆は決して美味しいコーヒーにはなり得ません。
優れた焙煎機と素晴らしいコーヒー豆。
この出会いが、ごく自然な流れとして私をコーヒー豆屋開業へと導いていったのです。
特に、ホスピタリティ業界に携わる人間として、美味しいコーヒーソリューションの提供が業界の発展とお客様のしあわせに寄与できると確信し、一般小売のみならず、ホテル・旅館・結婚式場・飲食店などのみなさまを対象にした啓蒙活動を推進して参る所存です。
舘田珈琲焙煎所でお出しするコーヒー豆は、すぐお持ち帰りいただくための一部商品を除き、極力作り置きをせず、オーダーを受けてから都度焙煎して出荷いたします。従来は自家焙煎の場合も最低焙煎量が多かったため、どうしてもある程度の作り置きが発生してしまいます。大手の販売店さんならなおさらのことです。当店では最低100gから焙煎することが可能です。コーヒーは鮮度が命。
2014年の開業後、お客様からいただくコメントで一番嬉しいのが「生まれて初めてストレートでコーヒーが飲めました」という言葉。やってきたことに間違いがなかったんだと報われる瞬間です。
どうか、まとめ買いせず、必要な分だけをお買い求めいただき、新鮮で煎りたての美味しい豆をできれば挽きたてで、または粉(その際は必要最低分[二週間分程度]だけご購入ください)でお愉しみください。
舘田珈琲焙煎所 店主 舘田 智